校長メッセージ

ごあいさつ

 

 亘理高校のホームページにアクセスしていただきありがとうございます。 本校の位置する亘理町は宮城県の南東部、仙台市から南へ26キロメートルほどのところにあります。東に太平洋、西に阿武隈山地、北に阿武隈川が流れていて、冬は比較的温暖であり、夏は心地よい海風が暑さを和らげてくれて過ごしやすい、そのような町にある学校です。

 本校は、亘理伊達家、伊達成実公が築いた臥牛城の学問所である日就館跡地に、明治31年(1898年)、郡立の養蚕学校として設立されました。創立以来、時代の変化に伴って校名や教育内容の幾多の変遷を経て、平成30年に創立120周年式典を終え、今年127年目を迎えた県内でも屈指の伝統校になります。「質実剛健」「勤勉力行」の校訓のもと、地域の文化や教育の拠点として、これまで19,000名余りの有為な人材を輩出し、卒業生は地元亘理町や山元町はもとより、県内外の各地で活躍しています。

 令和6年度に学科改編を行い、第1・2学年は4クラス編成で、普通科(第2学年から普通/ビジネスキャリア/園芸の3類型へ)、食品科学科、家政科を設置し、第3学年は5クラス編成で、普通科(普通コース/園芸コース)、食品化学科、商業科、家政科を設置し、大学や専修学校、就職等の多岐にわたる生徒の進路希望に対応できるようにしています。

 専門学科の特色を生かし、生徒達は、様々な分野で活躍を見せております。 食品化学科では、「イチジクのキャラメルソース」が山元町からブランド認証を受け、イチジクグミやイチジクのクリームチーズに続き商品化されました。

 家政科では、「高校生地産地消お弁当コンテスト」で優秀賞を獲得し、お弁当が商品化されミニストップや生協で販売され好評を博しました。さらに、「全国高校家庭科技術検定」において、全4部門(和服・洋服・食物調理・保育)で一級に合格しました。

 商業科では、「税に関する高校生の作文」で、仙台南税務署長賞を令和4年度から3年連続で受賞しました。

 また、地元を盛り上げる活動として、令和6年度は、山元町とレストラン田園と連携し、山元町オリジナル弁当「春待つ御膳」を共同で開発して販売したり、普通科園芸コースでは、亘理公園や亘理・山元料金所の植栽をしたりするなど、高校生のエネルギーで明るく元気な街づくりをしたいという気持ちをもって積極的に活動しました。

  このように地域に根ざし地元に愛されている学校ですが、太平洋まで7.5kmの距離にある学校でもあり、東日本大震災では様々な体験をしました。震災後14年を経て復興が進む宮城県亘理町にある高校として、震災を風化させないためにできること、町を新たな災害から守れるような防災教育にも力を入れて取り組んでおります。これからも、一人ひとりを大切にし、地域のため人のために尽くすことができる真に強い人間の育成のため、多様な教育課程に様々な取り組みを織り交ぜながら教育活動を行ってまいります。

  結びに、目標に向かって教職員と生徒が一丸となって教育活動の充実に努めてまいります。今後ともご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 

校長 水木 佳男